2012年万丸那覇店創業当初、僕たちは毎日が戦いの日々でした。
軌道に乗る前は売上が伸び悩み、家賃を支払うことで精いっぱい。
日々ご飯を食べることもギリギリの生活、
起業して食べていくことの大変さを、身をもって痛感していました。
お店の売上だけでは食べていくことがまだ難しく、
朝5時~仕込みをする日常の中で、夜はスーパーのレジうち、
時にはさらに早朝に草刈のアルバイトをしながら家計の足しにして、
身を削りながら商いに勤しんでいました。
それでもあきらめず、お客様が求めているもの、
どうしたら誰かの日常に万丸を入れてもらうことができるのか、
試行錯誤を繰り返す毎日だったと思います。
そんなある日、妻が残った挽肉を赤味噌でササッと炒め、
そこにお店で余ったチーズと生野菜をのせて小さな丼として出してくれました。
それを食べた僕は、あまりの美味しさに感動し、共に温かい気持ちになりました。
とても心に残る味、ありそうでなかった新しい丼だったと思います、
あの味と感動は今でも忘れもしません。
夏だった当時は、期間限定で冷やし麺に肉みそを
かけてお出しするランチタイムのメニューがありました。
秋になり、夏の限定メニューを終える頃、以前家で出してくれた肉みそにチーズと生野菜をのせた丼を、
次の限定メニューとしてやってみないかと提案しました。
思い付きで作ってくれた丼でしたが、赤味噌ベースの肉みそのたれ作りを研究し、
その肉みそに合うチーズも探して幾度となく試してみました。
丼に入れる生野菜はレタスではなくキャベツにしました。
水溶性食物繊維の栄養の重要性を、身をもって実感しとても信頼していたからです。
(当店は1日を通して多くのメニューに生のキャベツが使われています)
期間限定『肉みそチーズ丼』、
この商品はたくさんのお客様に受けて入れいただけ、たちまち大ヒット商品に。
是非期間限定ではなく、ずっと続けてほしい、
というお声をたくさんいただきました。
そして野菜嫌いのお子様が、
肉みそチーズ丼だと生野菜を残さずたくさん食べてくれる!
というお声もいただき肉みそチーズ丼ファンのお客様がたくさんできました。
その頃から当店は少しずつ常連のお客様が増え続け、
商品以外にも店内の手作り改装、
一人ひとりのお客様を大切にするおもてなしと心の繋がり、
そして店内外を常にクリーンに保ち続けることに力を注ぎ続けてたきこと、
地域社会のパワースポットのコンセプトにあったお店作りに
成功することができたと思っています。
全力でコンセプトに向けて努力し続けていたあの時。
苦しい生活の中、何気ない夕飯から生まれた肉みそチーズ丼。
今では万丸にはなくてはならないヒット商品になっています。
自宅でも食べたいというお客様からのご要望、
そして我々にも小さな子供が数人おり、
忙しい中でストレスなくさっと作れる食事、
時間がない時、急な予定か入ってしまった時などに
身体に優しく簡単便利な商品がほしい、
という思いから肉みそチーズパウチが誕生いたしました。
真空パックをしているので、保存期間が長くいつでも自宅に常備しておけます。
コンパクトで場所も選ばず、手抜きしたい日にはとても重宝します。
これが肉みそチーズの誕生ヒストリーです。